事故等の鞭打ちや、スキーによる転倒等の衝撃は勿論のこと、くしゃみや、お産後にも、起こると考えられ、脊髄の中の髄液を溜めている硬膜に、孔が開く事により髄液が漏れ、減少することにより頭蓋骨内の圧力が下がり、脳が下垂して様々な影響を与え、いろんな症状が発症します。
慢性脊髄液症候群は仮名で、低髄液圧症候群(古くから有る名称)ですが、髄液圧検査では正常の方も多く、圧よりも量が減少することが原因です
髄液圧検査は、側臥位で、腰での測定で、5cmH2O〜18cmH2Oという統計学的な数字を基準とし、この数値内であれば正常となります。
ですが、立位では、脳までの高さがありますので、この数字でおかしいのではないかと疑いが出ています。
髄液の働きは、神経の新陳代謝やホルモンの運搬など重要な役割を果たしており、また脳のクッションの働きもしています。
髄液は、神経組織のエネルギー源です。
そのエネルギー源である髄液が不足すると、新陳代謝が行えず、神経痛から腰痛などになり、偏頭痛などになります。

また、脳が下がるため、神経が引っ張られることでも異常がでます。
次第に、ホルモンバランスまで崩れていき、色んな心身症の症状を引き起こします。
病状が進行するに従って、次第に脳が下がり、毛細血管が拡張、硬膜が肥厚してしまいます。
そうなると、病状は悪化の一方で、どんな症状が起きてもおかしくない状態になっていきます。
現在の医療機関や研究の場は、保守的・封建的過ぎるようで、医学書に有る 「低髄液圧症候群」 という病気を重視し、100万人に一人あるかないかの病気だと言い、貴方は酷い肩こりかなんかでしょうとの診断を平気でします。  
また、名前すら知らない医師も多いのが現状です。           
ですが、メディア等にも取り上げられ、少しずつではありますが認知されるようになってきています。
硬膜は、脳や頚椎部位より腰椎部のほうが薄くなっていて、多くの患者は腰椎からの漏洩である事が多く、稀に、頚椎や、胸椎の場合もあります。
正確な検査と、確かな技術を持った信頼できる病院で、尚且つ、見極めには経験が必要で、優秀な医師の存在が不可欠です


有名な病院・一流大学病院に掛かっているからと言って安心は出来ません。現在、大学病院などは、髄液圧に異常がなければ、ただの肩こり、精神的なもの、他と診断されます。
現在、治療を受けている、多くの低髄液圧症候群患者は、様々な病院で肩こりや異常なしと言われ、医師の誤った診断により、必要のない薬を長年処方され続け、副作用でも苦しんだり、問題のないヘルニアを手術したりして、余計症状が悪化したり、挙げ句の果てには気のせい・精神的な物、鬱病と診断された経歴をお持ちです。

私も、自覚症状が出て、15年、整形外科、脳神経外科、接骨院、治療院、針灸、カイロプラクティック、温泉療法、宗教、呼吸法、手当たり次第しましたが、現在に至っています。
幸い、素晴らしい医師により 「低髄液圧症候群」 という病気が、髄液圧が正常でも起こりえる事を、1999年春頃、見出され、2001年12月は80名余、2002年11月には300名を越す患者さんが治療を受けてます。初診待ちの患者さんは2003年の夏以降まで溢れています。

また、慢性疲労症候群と診断された方の中にも、低髄液圧症候群の方が多々おられ、低髄液圧症候群の治療をされ、現在完治に向かっている方もいらっしゃいます。
長期に渡り不調症状が続いているのに、どこの病院に行っても異常ナシ・原因不明と言われ悩み続けている方は、この病気を疑ってみることも必要でないかと思います。
また、ご家族・支援者の方々も、思い当たる方がおられたらひとつの情報としてこの病気の存在をお知らせされる事もお勧めします

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